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Channel: 音の味わい、人の味わい
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LXA-OT3モノ使用

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『ステレオ』誌の付録アンプ「LXA-OT3」をモノ使用で試してみました。スピーカーは、ソナスのコンチェルティーノ、JBLのTi1000などいくつか鳴らしてみましたが、総合的には共通の印象を持ったので、まとめての報告です。
 
まず、プリやマスターボリュームなどを介さず、OT3単独でCDプレーヤーからのアナログ出力を受けて、L・Rそれぞれに片チャンネルの信号のみを入力し、スピーカーはそれに対応した側の1台のみに接続します。これだと、完全に左右の信号ラインが切り離されていることになります。
 
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本誌の使いこなし記事には、「モノ使用にすれば電源部やアンプICに余裕が生まれる」・・・というような解説がありましたが、それがそっくりあてはまる印象です。モノラル使用だと原理的にクロストークの発生もなく、クリヤでありながら耳障りな音を出さないという、このデジアンの特徴がいっそう生かされるようです。
とくに前後、左右の定位の良さが優れています。個々の音がまとっている空気感のようなものは上級アンプに及ばないものの、たとえば楽器同士の距離感といったものを非常に良く提示します。性能アップ幅は5割増しといったところでしょうか。
 
CDプレーヤー直結だとボリューム合わせをそれぞれに行う必要があり面倒なので、OT3のボリューム全開でプリにつなぎパワーアンプとして使うのが快適。素直でクセのない音はプリの持ち味もそれなりに反映します。ヤマハ(C2a)とビクター(P-L10)ではかなり音の印象が変わり、プリとタッグを組んだ音は、1曲だけなら価格が100倍くらいのアンプにも対抗できそう。(笑)
 
とはいえ、本来の音が贅肉のない引き締まった音なので、大型重量級アンプの持つ“豊潤さ”だとか、“スケール感”などを求めるのはちょっと無理があります。したがって、メイン装置としてさまざまな音楽を鳴らすのは、荷が重いということでしょう。
楽しい工作の成果物は、気軽に音楽を聴くアイテムとして可愛がってやるのが適当かな。であるなら、モノ使用は中途半端な背伸びだったかも。(^^;
 
あとは、せっかく用意したケースの特徴を生かしてフロントパネルの画像をあれこれ入れ替え、見た目の高級感を追及するという楽しみ方でしょうか。

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