本日の記事は、久々の小さな旅で~す。
「たっちんは方向音痴」のレッテルを頂戴した逗子市内の放浪を今年も。(^^;
なぜ家人と連れ立って100キロ以上離れた逗子くんだりまで来ているのかというと、毎年告知させていただいている家人の演奏会の伴奏合わせ、つまりは事前練習のためです。ギター伴奏をしてくださる柴田杏里氏の自宅レッスン室は風光明媚な湘南・逗子市にあります。
私は、本番の緊張が寿命を縮める(余裕で弾ける腕前もない)ので、8年前くらいにギター伴奏からはずしてもらい、今や司会に専念。本番では、アンコール曲に一節混ざるだけなので事前練習は不要。逗子に来る目的は、練習後の食事会(相模湾の地魚寿司)です。w(^0^)/
だからといって、練習が終わるまで隣の部屋で待機するのももったいないので、近隣散策をすることにして、毎年、道に迷っているというわけです。(>_<)
今年は、海岸を見に行くのは止めて、東逗子の駅から山の方向を歩いてみることにしました。三浦半島の付け根に当たる鎌倉、逗子周辺は海と山が隣接した自然豊かな土地です。したがって、ちょっと歩くと山にぶつかるので、「切り通し」や「隧道」(ずいどう=トンネル)があちこちにあります。
普段は、のっぺりした田畑ばかりの関東平野のほぼ中心部に住んでいるので、こういう自然の起伏は、それだけで感動が。
普段は、のっぺりした田畑ばかりの関東平野のほぼ中心部に住んでいるので、こういう自然の起伏は、それだけで感動が。
「神武寺隧道」 この先には、池子の米軍キャンプがあります。
この地、逗子の古刹、神武寺は奈良時代(神亀元年=724年)に僧・行基が創建したもので、なんと奈良の東大寺よりも古い建物です。ゆっくり参拝して健康祈願をしたいところですが、この日は時間が足りず、ネットから拝借した写真のみのご紹介。
神武寺の楼門
このあたりは、歴史の舞台になったこともあり、ゆかりの史跡も多いのです。
こちらは平成に造られた?「マイキャッスルトンネル」
さて、本日は神武寺隧道と直角に交わる感じで穿たれた新設の「マイキャッスルトンネル」をくぐってみます。マイキャッスルとはトンネルの奥にある高級マンションを指すらしく、逗子の高台にある豪華な建物が見えてきます。
おなじ集合住宅でも平地の畑をつぶして立てられた我が住まいとは存在感が違い、まさにマンションの本来の意味である大邸宅にふさわしいたたずまい。居住者専用の温泉施設まであるとのことで、さすがは“湘南”です。
おなじ集合住宅でも平地の畑をつぶして立てられた我が住まいとは存在感が違い、まさにマンションの本来の意味である大邸宅にふさわしいたたずまい。居住者専用の温泉施設まであるとのことで、さすがは“湘南”です。
湘南といえば、高校時代の苦い記憶を思い出します。
私の通っていた高校が湘南のある高校に交歓会を申し込んで、あっさり袖にされたというエピソードを先輩から聞かされたことがあります。理由は「高校としての格が違う、出直して来い」というニュアンスで、こちらは埼玉の田舎高校の扱い。実に、湘南に対する漠としたコンプレックスはここから始まったのでした。
私の通っていた高校が湘南のある高校に交歓会を申し込んで、あっさり袖にされたというエピソードを先輩から聞かされたことがあります。理由は「高校としての格が違う、出直して来い」というニュアンスで、こちらは埼玉の田舎高校の扱い。実に、湘南に対する漠としたコンプレックスはここから始まったのでした。
こう書いたからといって、けしてひがんでいるわけではありません。むしろ、敬意を表しているといった気持ちです。電車でのマナーや服装ひとつとっても、湘南地区の住民の方と埼玉ではかなりの違いがあります。あちらは豊かさゆえ周囲に配慮する心の余裕がありますが、埼玉はまだ生きるのに必死だった時代の「なりふりかまわず」の気風が残ります。そうした印象を比較すると、「教養」という言葉の意味を考えさせられます。
加山雄三、サザン、ブレッド&バター 、TUBEなどの、海の自然と生活の豊かさがないまぜになった「湘南サウンド」は、良くも悪くもどこかに“エエとこのぼんぼん”のイメージがかぶりますが、あのゆとり感・遊び心は、こういう土地の風の中から生まれたことを実感しつつ高台の起伏を歩いていると、とある小さな公園が。
「エルデ公園」とは、ドイツ語に通じる語感を持った命名。同じくカタカナ名でも、我が春日部はせいぜい「ロケット公園」(爆)。こんなところも“湘南”してるなぁ。
柴田氏の家を訪ねたのはちょうど5時。予定通りで、今回は迷いませんでした!!
練習終了後、葉山の「稲穂」という名店に移動。本日は、柴田氏の都合がつかず、もう一人の伴奏者、Hさんとたっちん夫婦の3人です。
ここのご主人は、こんなご本を出しているこだわりの人。出される料理がまずいわけがありません。「地魚寿司」「ふぐのから揚げ」「ふぐの塩焼き」「焼きはまぐり」それに、肝までうまい「さざえのつぼ焼き」など、いずれも海辺ならではのお味を堪能しました。
拝借した柴田氏の蔵書。
スキューバをやるので、彼もまた魚には造詣が深い。
印刷物の手配、会場打ち合わせ、などけっこう面倒な演奏会のサポートです。そのうえ、こんな告知記事まで・・・。
表向きは、わがままな私(会社を4度も辞めた大バカ者)にここまで付き合ってくれた家人への恩返しということになっていますが、美味しいものを食べながら親しい人と語らう、こういう時間が楽しみで、毎年の演奏会を続けているのかもしれません。
最後に、演奏会のチラシを。広い会場なので、当日券は確実にございます。
お気が向きましたら、どうぞ普段着でお越しください。お帰りにお声をかけてくだされば、家人にもあいさつさせます。(笑)
左は大学時代、右は高校の卒業アルバム(^^;
今は、相応に歳を重ねておりますのでご容赦を。