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Channel: 音の味わい、人の味わい
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演奏会案内~ピアニシモ・ギターアンサンブル 定期演奏会

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ギターアンサンブルの定期演奏会です。入場無料!
 
池袋から14分「大泉学園ゆめりあホール」にて6月2日(日)に開催。
ギターのお好きな方、お近くの方はぜひ。
 
詳しい情報は、城北ギターの会のホームページでご確認ください。
 
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増し締め

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オーディオにおいて“増し締め”と聴いて何を連想されるだろうか。
 
私は、スピーカー中心のオーディオなので、当然スピーカーBOX、とくにユニットの取り付け状態をイメージする。アンプの外装などでもボルトの緩みを締め直すことはあるだろうが、“増し締め”というのとはちょっと違うだろう。
 
さて、先日手に入れたセレッションのA1の鳴らし込みの過程で、この“増し締め”に直面した。中古のスピーカーを手に入れると、たいていはユニットの取り付け状態をチェックするのであるが、今回のA1は、前オーナーがかなりのオーディオ通であるうえに、梱包などにもこの上なく配慮の行き届いた方であったので油断があり、いつも行う状態チェックをせずに鳴らしていた。
 
前回のレポで「音像が大きめで、輪郭もアマ目なセレッションの音」と書いてしまったが、同社を代表するディットン66はけして尖がった音を出さず、しかし、音楽の本質をきっちり描き出す、まさにそういう音だった。
こうした先入観もあり、輪郭アマ目なA1の出音にさしたる疑問を感じることもなかったのだが、あらためてユニットを取り付けたボルトの締め直しに着手すると、驚くほど緩んでいた。木で形成されたBOXは季節ごとの湿度で膨張と収縮を繰り返す上に、スピーカーユニットはかなりの振動でゆすられるのであるから、両者の勘合に緩みが生じるのは至極当然だ。一定期間ごとに点検が必要だろう。
 
オーディオに限らず、一般用語として「トルク管理」という言葉があるほど、この“ボルトを締める”という行為は重要で、緩みは本来の性能発揮を妨げ、締めすぎは、構造物や部品の破損を招く。したがって、トルクレンチなどを用いて適度な締め付けをするのが本来であるが、今回は完全手動で行った。
 
スピーカーでは、作業の状態が問題になる。つまり、垂直に正立した状態で締め付けるのは適正かどうかという点だ。この状態では、重力による下向きの力がユニットにかかっているので均等な締め付けは難しく、結果としてゆがみが生じるのではないか、というのが私の拙い判断である。
 
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この状態で締め付け作業をするのが楽ではあるが・・・

ということで、水平に置き各ボルトにかかる重力が均等になる状態を作ったうえで、ローテーションしながら締めつけていく。
わかりやすく言うと、1本ずつギュッと締めては歪みが生じるので、まず60%くらいの締め加減で対角線上のボルトを順番に締めていき、2回り目で90%くらいの力加減まで締め上げる。10年前ならもう少し力があったので、80%くらいが適正値だったか。
間違っても100%で締めてはいけない。「ゆるすぎ」なら追加調整ができるが、「締めすぎ」は、破損あるいは部材の弾性喪失につながるので要注意だ。
 
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床上に上向きに置いて、均等加重を心がけつつ“増し締め”
 
こうして、ユニットの取り付け状態が改善された(?) A1は、ズン!と沈み込む低音の凄みを維持しつつ音像の明瞭度が増し、音像の引き締まりがみられた。これなら、オーソドックスで立派な(堂々とした)音を出すオールラウンド型スピーカーである。ヴォーカルも弦も、さらにはパーッカッションもいける。絶対値としてのレベルもなかなかのものだと思う。その一方で、バランスが整いすぎ、セレッションらしさと感じていた個性が薄まって面白みが後退した印象も否定しきれない。我ながら勝手なものである。(>_<)
 
ついでに、半年ほど前に“増し締め”を施したはずの、同じくセレッションSL-6Sにも六角レンチを当ててみると、こちらも何箇所かゆるみが生じていた。締め直すと、音像が凝縮して、スケール感だけでなく繊細さも表現できるスピーカーであることを証明してみせた。
 
この“増し締め”の結果は、ほぼイメージどおりであることが多く、強めに締めると音が引き締まるが、行き過ぎると潤いのない痩せて乾いた音になる。気のせい、というだけでなく、確かに音が変わる。構造物の結合状態が変わるのだから音に影響が出て当然だが、どのくらいが適当か、あるいは“適当”の範囲内で自分の好みの音はどのあたりかを決めるのはユーザー自身の耳である。
 
機種やケーブルの選定に加えて、こうした運用行為でも使い手としてのセンスを問われる・・・その集積がそれぞれのシステムの音になる。
「音は人なり」と言い、性格や価値観までが反映されるというオーディオは、けっこうコワイ趣味だ。心の中までのぞかれるのが嫌なら、本当は他人に聴かせてはならないのである。

恒例、湘南彷徨と演奏会案内

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本日の記事は、久々の小さな旅で~す。
 
「たっちんは方向音痴」のレッテルを頂戴した逗子市内の放浪を今年も。(^^;
 
なぜ家人と連れ立って100キロ以上離れた逗子くんだりまで来ているのかというと、毎年告知させていただいている家人の演奏会の伴奏合わせ、つまりは事前練習のためです。ギター伴奏をしてくださる柴田杏里氏の自宅レッスン室は風光明媚な湘南・逗子市にあります。
 
私は、本番の緊張が寿命を縮める(余裕で弾ける腕前もない)ので、8年前くらいにギター伴奏からはずしてもらい、今や司会に専念。本番では、アンコール曲に一節混ざるだけなので事前練習は不要。逗子に来る目的は、練習後の食事会(相模湾の地魚寿司)です。w(^0^)/
 
だからといって、練習が終わるまで隣の部屋で待機するのももったいないので、近隣散策をすることにして、毎年、道に迷っているというわけです。(>_<)
 
今年は、海岸を見に行くのは止めて、東逗子の駅から山の方向を歩いてみることにしました。三浦半島の付け根に当たる鎌倉、逗子周辺は海と山が隣接した自然豊かな土地です。したがって、ちょっと歩くと山にぶつかるので、「切り通し」や「隧道」(ずいどう=トンネル)があちこちにあります。
普段は、のっぺりした田畑ばかりの関東平野のほぼ中心部に住んでいるので、こういう自然の起伏は、それだけで感動が。
 
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「神武寺隧道」 この先には、池子の米軍キャンプがあります。

この地、逗子の古刹、神武寺は奈良時代(神亀元年=724年)に僧・行基が創建したもので、なんと奈良の東大寺よりも古い建物です。ゆっくり参拝して健康祈願をしたいところですが、この日は時間が足りず、ネットから拝借した写真のみのご紹介。
 
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神武寺の楼門
 
このあたりは、歴史の舞台になったこともあり、ゆかりの史跡も多いのです。
 
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こちらは平成に造られた?「マイキャッスルトンネル」
 
さて、本日は神武寺隧道と直角に交わる感じで穿たれた新設の「マイキャッスルトンネル」をくぐってみます。マイキャッスルとはトンネルの奥にある高級マンションを指すらしく、逗子の高台にある豪華な建物が見えてきます。
おなじ集合住宅でも平地の畑をつぶして立てられた我が住まいとは存在感が違い、まさにマンションの本来の意味である大邸宅にふさわしいたたずまい。居住者専用の温泉施設まであるとのことで、さすがは“湘南”です。
 
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湘南といえば、高校時代の苦い記憶を思い出します。
私の通っていた高校が湘南のある高校に交歓会を申し込んで、あっさり袖にされたというエピソードを先輩から聞かされたことがあります。理由は「高校としての格が違う、出直して来い」というニュアンスで、こちらは埼玉の田舎高校の扱い。実に、湘南に対する漠としたコンプレックスはここから始まったのでした。
 
こう書いたからといって、けしてひがんでいるわけではありません。むしろ、敬意を表しているといった気持ちです。電車でのマナーや服装ひとつとっても、湘南地区の住民の方と埼玉ではかなりの違いがあります。あちらは豊かさゆえ周囲に配慮する心の余裕がありますが、埼玉はまだ生きるのに必死だった時代の「なりふりかまわず」の気風が残ります。そうした印象を比較すると、「教養」という言葉の意味を考えさせられます。
 
加山雄三、サザン、ブレッド&バター 、TUBEなどの、海の自然と生活の豊かさがないまぜになった「湘南サウンド」は、良くも悪くもどこかに“エエとこのぼんぼん”のイメージがかぶりますが、あのゆとり感・遊び心は、こういう土地の風の中から生まれたことを実感しつつ高台の起伏を歩いていると、とある小さな公園が。
 
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「エルデ公園」とは、ドイツ語に通じる語感を持った命名。同じくカタカナ名でも、我が春日部はせいぜい「ロケット公園」(爆)。こんなところも“湘南”してるなぁ。
 
柴田氏の家を訪ねたのはちょうど5時。予定通りで、今回は迷いませんでした!!
 
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練習終了後、葉山の「稲穂」という名店に移動。本日は、柴田氏の都合がつかず、もう一人の伴奏者、Hさんとたっちん夫婦の3人です。
 
ここのご主人は、こんなご本を出しているこだわりの人。出される料理がまずいわけがありません。「地魚寿司」「ふぐのから揚げ」「ふぐの塩焼き」「焼きはまぐり」それに、肝までうまい「さざえのつぼ焼き」など、いずれも海辺ならではのお味を堪能しました。
 
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拝借した柴田氏の蔵書。
スキューバをやるので、彼もまた魚には造詣が深い。

 印刷物の手配、会場打ち合わせ、などけっこう面倒な演奏会のサポートです。そのうえ、こんな告知記事まで・・・。
表向きは、わがままな私(会社を4度も辞めた大バカ者)にここまで付き合ってくれた家人への恩返しということになっていますが、美味しいものを食べながら親しい人と語らう、こういう時間が楽しみで、毎年の演奏会を続けているのかもしれません。
 
最後に、演奏会のチラシを。広い会場なので、当日券は確実にございます。
お気が向きましたら、どうぞ普段着でお越しください。お帰りにお声をかけてくだされば、家人にもあいさつさせます。(笑)
 
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左は大学時代、右は高校の卒業アルバム(^^; 
今は、相応に歳を重ねておりますのでご容赦を。 
 
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ギター関連の演奏会案内

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私の関係する方々の、6,7月の演奏会のご案内です。 
お問い合わせは、各ちらしに記載のところまで、お願いいたします。
 
画像の右下に+ボタンのあるものは、クリックすると拡大表示されます。
 
 
●6月2日(日) ピアニシモ・ギターアンサンブル 定期演奏会
 
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画像が小さいので、より詳しい情報は、城北ギターの会のホームページでご確認ください。
 
 
●6月23日(日) ギター伴奏による歌曲の花束
 
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●7月6日(土) 柴田杏里クラシックギター教室 第2回発表会
 
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アンプの衣替え

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今年は早くから“暑い日が多い”と感じるのは、歳をとったせいだろうか。実際、「夏日」に該当する日が4月からあった。その一方で、例年より桜の開花は早く、桜前線の北上は遅く、梅雨入りは早い。
体感として日本人が永年感じてきた季節感とズレが生じてきているのではないかと思う。これは、今年に限ったことではなく、猛暑の続くここ数年の夏を見ても感じることだ。
 
梅雨が明けると「熱中症」が話題になるが、我々が子供のころは、今のようにバタバタ倒れることは少なかったのではないだろうか。中学時代はテニス部だったので、夏休み中は毎日、炎天下で何時間もボールを打ち合った。野球部やサッカー部の連中もグランドを走り回っていた。当時は「スポーツの途中で水を飲むのは、体がだるく感じるのでよろしくない」という、今の視点で見たら恐ろしい基準が定着していて、練習中に水を飲むことは禁じられていた。
私の周囲が無知だったのかといえばそうではなく、TV中継が始まったばかりのころはマラソンレースに給水ポイントはなかった。レースの途中で給水するようになったのは、ずっと後の1980年代以降のこと。つまり、世界のスポーツ界そのものが、今ほど給水の重要性を認識していなかったのである。それでも、「日射病」(熱中症の古い呼称)で倒れる人は今ほど多くなかったと思う。
 
延々昔話をしたのは、地球環境が50年前とはずいぶん変わってきたのではないかと言いたかったためである。大気汚染など、人為的な環境悪化もあろうが、地球そのものが大きな循環期に差しかかっているのではないか。今や、日本の夏は“亜熱帯”ではなく“熱帯”に近づいている。その一方で、冬は豪雪である。
冗談ではなく、地球はあと100年もしたら人類生息の条件を満たさなくなるのではないかという危惧を抱いている。SFではないが、地球脱出の必要性が本気で検討されているからこそ、民間の宇宙旅行会社の活動が活発化するなど、切迫した技術追求の一部が顕在化しているのではないだろうか。
 
少々カタい話になったが、どう考えてもあと50年も生きられない立場であるから、100年先のことを心配しても仕方がない。アンプの話をしよう。
 
私は自然派というか、冷房を好まない。夏場でも、風が入ればそれで何とか過ごせる。南方のDNAが濃いのであろう。したがって、寒いのは苦手だ。このあたりの個人差というのは、相当大きいと思う。
冷房なしでオーディオをやろうとすると、「真空管アンプ」とか「A級ドライブ」などの夏場使用はキツい。したがって、気合を入れて聴こうという以外のイージー・リスニングは、省エネ、非発熱アンプに切り替えるのが常である。
 
そんな夏用アンプを物色していると、昨年の付録デジアン騒動の時に買った「SA-50」を思い出した。ブームのきっかけになった、ラックスの付録アンプ、LXA-OT1のデジアン部のTDA7491HVの兄弟に当たるSTMicroelectronics社TDA7492を搭載している点、ラックスアンプにないしっかりした外装ボディを備えている点、50W×2のパワーを持っている点、などが購入ポイントだった。
 
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その時の不満点としては「女性ヴォーカルがやや細身で肉感的ではない」というものだったが、今回は当時所有していなかったVictorのP-L10というプリアンプと組み合わせてその改善を意図した。
 
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結果はGOO~D!!
デジアン独特の音の肌触りの冷やっこさがほとんど感じられず、セレッションA1の堂々とした重みのある音に適度なキレを与えて、ナイスバランス。とても6,000円の音とは思えない。ステージの広さとか、どこかしっとりとした情感あふれる音・・・みたいなことを言い出すと物足りなさもあるが、夏向きの軽快なフュージョン系の音楽などにはむしろ適していて、普段着としては十分だ。
中華球アンプから中華デジアンに切り替えることで、室温は実に3度降下。今年の夏はこれで乗り切れそうである。

気になるあいつ~端のイとジェイビー得る

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最初に瞬間芸をご披露。
 
たもちゃん!!
 
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+ボタンをクリックしてね。
 
約20年ほど前の、ステレオサウンド別冊にあった広告写真。合成などではなく、正真正銘の掲載広告である。
当時はたもちゃんと知り合いになっていなかったので、???だったが、今は違う。
瞬間的にたもちゃんが浮かぶこのインパクト。いつかはやってみたかった。たもちゃん、笑って許してね~。
 
なごんだところで本題。今日は徹底して色物路線ということで、タイトルもIMEの妙な変換のまま掲載してみたが、これはもちろん、TANNOYとJBLのことである。
 
スピーカーは打ち止め・・・・・ではあるのだが、生来のスピーカー好き、これも聴いてみたいなぁというのはまだまだある。もちろん、入手はしない(できない)。しかし、興味までは消さない。こうした興味がオーディオへの思いを支えている面も確かにある。なので、オークションや中古ショップを定期的に見て廻るだけなのだが、今中古市場に出ているこの2機種は、普段づかいの相棒としてとてもいいだろうなぁと思った次第。
 
 
タンノイ・イートン (初期定価16万→中古価格9~12万)
W350×H520×D250mm 重量:14kg/台
 
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所有していたバークレーと同じシリーズで、
タンノイの創始者ガイ・ファウンテンの晩年の愛器として知られている。
いちおう、我が家のメインはタンノイ・スターリングだが、
ニア・フィールドでの使用も含めて、これくらいの大きさのタンノイも欲しい。
クラシックメインでジャズも、というニーズにもばっちり対応する。
 
 
JBL・Ti1000 (定価32万→中古価格10~12万)
寸法:W295×H440×D300mm 重量:13kg/台
 
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アメリカ設計、デンマーク製造の異色スピーカー。
チタンドームのツィーターを搭載した、オールジャンルに対応するJBLだ。
定在波を避けるためのピラミッドのような形状が独特。
ジャズが好きだからJBLという選び方の人にはおよそ見向きもされない機種だが、
JBLらしいヌケやパワー感はしっかり持った上に、
クラシックの弦さえ鳴らしてしまう幅広さがある。
ハードドームの冴えざえとした高音はハーベスにも通じるが、表情はさらに明るい。
ジャズメインでクラシックまで聴くという人には絶好のスピーカーだと思う。
 
おまけでアンプも
 
マランツ・PM88ASE (定価9.45万→中古価格2.5万)
寸法:W45.4xH16.5xD38.0cm 重量17.5kg
 
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比較的新しい(といっても90年代の製品だが)マランツのアンプでは、最も好きな1台。
A級とAB級がフロントのスイッチひとつで簡単に切り替えられる
ユニークな機能を備えている。
基本的にはゆったりとした大人の音で、パワー感も十分。
デザインに表れているフィリップスのテイストが音にも反映されている。
前身のPM80を使っていたが、この88ASEで完成度が2ランクくらいアップした。
これを母艦にして、シンプルな3点システムを組んでみたい。
 
こうやって機器のことを書いていると、なぜか元気が出てくるのが不思議だ。

スピーカー記事にも心躍らず

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梅雨入り宣言の割には雨の降らない関東地方。気温は高めながらカラッとした気持ちの良い日が続いているので、散歩に出て久しぶりに書店を覗くと、オーディオ雑誌の出揃うタイミングらしく主要誌が並んでいた。買う気はないが、手にとってパラパラと眺めると、何だかスピーカー関係の記事が多い。
 
高価格帯シフトは相変わらずで、ある雑誌など40~120万、125万~350万の2区分。
40万円がスタートラインでは、いかに趣味とはいえ物入りで、グレードの見合ったアンプ、プレーヤー類まで揃えたらざっと150万円。これでは新たにファンが増えるはずもなく、あきれる前に思わず笑ってしまった。
 
「どれも企画に行き詰っているなぁ」が総評なのだが、いちおう各誌の特集記事を挙げておくと以下の通りである。
 
イメージ 1『stereo (ステレオ)』 2013年 06月号
特集1 スピーカーを熱く鳴らせ! ~ミュージシャンと聴く音の本質
特集2 スピーカーセッティングの盲点を突く! ~スピーカーが消えるセッティング術
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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『Audio Accessory (オーディオ アクセサリー) 』2013年 07月号
世界各国のスピーカーブランドの開発思想、歴史、音質のすべてを一挙特集した保存版特集「世界のスピーカーブランド」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3『Gaudio』 2013年 07月号
「小型スピーカー礼賛」
※旧オーディオベーシック誌
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4『Stereosound (ステレオサウンド) 』2013.夏号
特集1 スピーカー25機種ジャイアント・レビュー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、番外編は月刊・季刊の雑誌ではなく、年1MOOK本のこれ。
レビュー付きスピーカー総カタログ的編集なので、スピーカー大好きの私は2006年以来欠かさず買ってきたが、今年は欲しくもないスピーカーケーブルが付いてその分価格が高くなっているので、見送りを決定。たいして変わりばえのしない製品群も興味を引かない。
 
イメージ 5『スピーカーブック2013 』(CDジャーナルムック)
 
付録は、『アレクッス製特製EXIMA CONCEPT Speaker Cable』なるもので、4m12,000円相当だそうだが、とくに欲しいとは思わない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんななかで、無理やり面白そうな製品をピックアップすると、 このペア。
サエクコマースが扱っているEvidence エビデンス MM01A。バリバリの新製品というわけではないのだが、名うての開発者が手がけたリーズナブルスピーカー(ペア84,000円)で、フルレンジ+超高音120KHzを再生するリボンツィーターという構成が魅力。
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さらに、イメージエンハンサーなる反射装置(リフレクター)を取り付けることで、性能が飛躍的に向上するとか。
 
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これが背面に取り付けるイメージエンハンサー。
しかし、これで48,300円は高すぎる。
だいちゃん(だいくみやさん)に頼めば、5000円で?(笑)
結局、ちゃんとした音を聴くにはペアで13万超。
コレだけ出すなら、JBLの4312やTANNOYスターリングが視野に入ってくる。
 
新しいスピーカーより中古の名スピーカーの方がまだ興味が持てるので、たまに苦し紛れの記事をアップしているが、それでも新顔を迎え入れる気にはなれない。
スピーカー放浪終結宣言は、心に大きな影を落とし、私のスピーカーへの興味をすっかり失わせてしまったらしい。
 
アンプは、夏季用省エネアンプ(中華デジアンやDENONのPMA-500)が十分聴ける音を鳴らしてくれるし、気合を入れて真空管アンプやラックス、アルケミスト、アキュ、などの本格アンプをつなげば、さらに良い音が聴ける。
 
CDプレーヤーは、濃厚な音が堪能できるフィリップスのスイングアームメカ搭載機が数種。スッキリ今風に音の拡散を楽しみたくなったら、サンプリング周波数可変のDACをつなげば、たちまちそれらしくなる。
 
このうえ何が必要なのか・・・。困った、どうやらオーディオの炎は本当に燃え尽きたらしい。
 
「アレが欲しい」とか言っているみなさんは偉い!!

貴重なオーディオ読み物満載の「audiosharing」

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オーディオに関する“物欲”は低下気味だが、“考察”の対象としての興味は健在だ。
 
考察、つまり考えを巡らすことなどオーディオでは何の意味もないと考える人もあろうが、製品の背景や技術的な特質、さらには開発者の人となりにまで興味を覚えるという人もいる。
もちろん、どちらが正しいということではなくアプローチや価値観は自由だし、ご本人が気持ち良いのが一番なのだが、本当に好きなことなら、瑣末なことまで知りたくなるのがヒトという動物の性(さが)ではないかとも思うのである。
 
さて、そんな考察を広範な視点から徹底して行っているのが、元ステレオサウンドの編集者であったMさんのサイト、「audiosharing」だ。かつて、瀬川冬樹さんに関する本ブログの記事に、Mさんからコメントをいただいたこともある。
サイト名からもわかるように、広く読んで欲しいという志を持っておられるので遠慮なく紹介させていただくが、こちらのサイトでは、五味康祐、岩崎千明、瀬川冬樹の各氏をはじめとする日本のオーディオ史を形成してきた先人の著作を、権利者の方の同意を得て公開するという、志高く、まことにありがたい活動を展開されている。膨大な文章の入力だけでも気の遠くなる作業であったろう。
 
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クラシック愛好家にはタンノイに人生そのものをかけた五味氏の文章が、ジャズを愛する方にはD130とか075などJBLの名ユニットが度々登場する岩崎氏の文章が、音を聴いているだけでは得られない至福をもたらしてくれるだろう。

Mさんは別サイトとして、ステレオサウンド誌に掲載された製品レビューを製品別、筆者別に通読できるというデータベース的な情報ストックも提供している。古くからのオーディオ愛好者にはたまらない。中古品の入手を検討する場合にも、当時の評価が参考になるだろう。
 
久しぶりにMさんの書いた物~比較的最近のフェースブックの記事だと思う~を読ませていただいたところ、興味を引かれる2つの事象にぶつかった。今日は、そのことに触れてみたい。
 
一つ目は、前回の記事とも関連するのだが、オーディオ専門誌の象徴ともいえるステレオサウンドの現状について。Mさんは、ある製品についての明らかな誤りが活字として出版されてしまったこと、それを次号で安易に訂正して終わっていることを取り上げ、オピニオンリーダーとしての同誌がオーディオ製品に対する知識と意識の両面で、弱体化している現実を指摘している。
非難ではなくOBとしての愛情と危機感、さらにはオーディオ復興への願いのこもった一連の文章であったが、数年前までの同誌の読者としては「やっぱりなぁ」という感想を禁じえなかった。やっぱりの意味は、製品づくり、雑誌づくりに関与する方々の変質を指す。
 
ここに来て、それほど販売部数が期待できない『オーディオ彷徨』(岩崎千明)、『瀬川冬樹著作集』を同社が立て続けに出すのは、自社(SS)の編集部を含めて、勢いを失っている業界各所に対する原点回帰のエールではないかとMさんは分析する。
 
もう一つは、1980年代の598スピーカーについての考察だ。59,800円(1台)のスピーカーが30kg超とは今では考えられない物量投入だが、このことに関してMさんが編集者として接したメーカーの人から「量(はか)る人がいるからね」という言葉を聴いたというエピソードは生々しい。量る人とはもちろん長岡鉄男氏を指す。
長岡氏の製品レビューを通じて、オーディオ好きはそれまで見向きもしなかった製品重量を意識し、スピーカーもアンプも「重い方が音が良い」という買い方をするようになった。メーカーはその風潮に抗しきれず、598のスピーカー、798のアンプなど、売れ筋価格帯で最も重いスペックをカタログに表示できるよう、重量競争に奔走した。
 
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左から、ビクター、オンキョー、ケンウッド。
こんなゴツイ3ウェイが、1本59800円だった。
当時、シェア獲得優先で採算度外視ではないかと言われた。
今作れば、ペア40万円か。
 
有り余るお金をオーディオにつぎ込むことのできない大衆は、比較的低価格の製品も評価の対象とし、コストパフォーマンスとか、1000円当たり○Kgなどという定量的な評価視点を持ち込んだ長岡氏を支持した。
それに対して、音に割安感などという感覚を持ち込むのは、オーディオに対する冒涜だと、ハイエンド機器の所有者(=ステレオサウンド誌の主要購読層)は彼を批判した。Mさんもステサン編集者という立場上、そちらに近いスタンスの置き方だったようだ。
そのMさんが、「重い方が音が良い」というのは長岡氏の真意ではなく、本来はシャレかギャグで、それが一人歩きしてしまったのではないかと書いている。これには、いろいろと考えさせられた。
 
私自身に関して一言付け加えれば、瀬川さんのすいせん製品には言いなり(笑)、長岡さんのすいせん製品は選別、という姿勢だった。これは、信頼度の差ではなく音楽や音質の好みの重なり方の違いによる。記事を読む楽しさもまったく別種のものだったが、共通しているのは「嘘(メーカーを意識した追従)を書かない」「好き(主観)と良い(客観)を峻別している」の2点だ。

駆け出しのオーディオ愛好者だった私にとって、お二人は掲載誌の発売日を指折り数えて待つ対象だった。今は、そんな筆者も製品もない。
 
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このブログには何度も登場しているお二人の直筆。
筆跡を目にすると、お会いした時の印象がよみがえる。

夏こそアナログか?

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正確なオーバーハングを設定すると、
このシェルではカートリッジが前方にハミ出す。
それでも再生音は他のシェルより安定している。 
 
暑くなったらやってみたいことがあった。それは、シュアーV15TypeⅢのビリツキテストだ。
 
昨年の寒い季節に手に入れた同カートリッジだが、ビリツキに手を焼いた。他のカートリッジなら正常にトレースするのに、トラッカビリティが売りのはずのこのモデルはちょっと振幅が大きな箇所になると途端に歪みっぽい音を出すのだった。
お決まりのダンパー硬化を疑い、2種の新品交換針を別のルートから購入して差し換えてみたが、多少ましになるものの、澄み切った音は聴かせてくれなかった。
 
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非正規雇用じゃなかった、非正規交換針のケース。
 
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添付シールの表示も少し違っている。
メモは交換針を見分けるための覚え書だ。(^^;
 
拙宅は集合住宅ゆえ、6面のうち4面が隣家と接しているので、真冬に暖房なしでも20~23度くらい。よほど冷え込む日でも18度を下回ることはない。
 
カートリッジの性能を発揮させるための標準的な温度をメーカーは20度に設定している、という記述を読んだことがある。それからすれば、室温が低すぎるということはないはずなので、ビリツキにつながる他の要因を考えた。
 
アナログから離れて久しいので、手さぐりで怪しい要因を列挙してみると・・・
1)針圧の不適正
2)針先の磨耗
3)リード線の接続不具合
4)カートリッジとシェルの取り付け不具合(傾き含む)
5)シェルとアームの取り付け部分の接触不良
6)プレーヤーの水平が出ていない
7)アンプとの接続端子部の不接触
8)接続ケーブルそのもののトラブル
9)オーバーハングの未調整
10)カンチレバーの硬化
11)インサイドフォースキャンセラーの調整不良
12)ベースとターンテーブル、アーム部の取付け部の緩み
13)レコード盤自体の不良
 
まだまだあるが、主なものはこれくらいか。
このうち、他のカートリッジなら問題なしということで、6,7,8,12,13などは除外できる。新品交換針でもテストしているので、2や10も除外できる。
そのうえで、各所の調整を再点検しても、やはりダメだった。20度では低いのかと、ドライヤーで本体部分を温めて、わずかなぬくもりを感じる状態で再生してみると、明らかに改善がみられるがそれでも耳につく歪みが残った。
 
こんな状況だったのでいったんは撤収。夏場にテストしてダメだったら廃棄かジャンク出品、と考えていた。
 
今年も暑くなるのが早いので、そろそろいいかと、テスト再生に臨んだところ、劣化が疑われた付属の標準針のままで、ウソのようにビリツキが消えた。正規の交換針(そう言っては悪いが、メキシコ製でそれほど厳格な品質管理が行われているとも思えない)でなく、サードパーティーでも五十歩百歩かと仕入れたJICOのOEM品(怪しい!)、欧州工場製(これも怪しい!)の2種もきちんとトレースするようになった。
 
再生環境の室温やレコード盤などは他のカートリッジでも同様なので、結局はV15TypeⅢの交換針を除く本体部分が、気温の上昇にともない正常に機能するようになったとしか考えられない。MM型の場合、稼動部は針交換で全部新しくなるはずなので、私の知識では原因箇所が思い当たらないのだが、ともかく45回転の大振幅ディスクも問題なくトレースしている。このままの状態が次の冬場まで続いて欲しいと祈るばかりだ。
 
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伊藤咲子の45回転重量盤再生中。
 

外出先で音について考える

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先週はけっこう忙しく外出した。朝起きるのがともかく難儀である。
ふだんは、明け方寝て昼近くに起きるような生活をしているので、いずれにしても長生きは望めない。こういうリズムになったのは、外部からの騒音にわずらわされず仕事がしたいからであって、けして夜しかできない怪しい仕事をしているというわけではない。
 
外部からの騒音というのは、通りを隔てた地区の集会所から聞こえてくる祭り囃子の太鼓の音や、民謡教室の三味線の音、廃品回収車の放送、市の広報スピーカーの徘徊老人問い合わせ、200mほど先の幼稚園のパレードの練習音・・・など。日常生活の中で、実にさまざまな音が発せられている。
加えて、電話のセールス。用件は「墓地」「保険」「投資」「健康食品」「地域物産案内」「通信回線」などが主なところか。
いまや連絡事項の大半がメールや携帯に置き代わり、固定電話のプライベート連絡は5%以下である。なので、個人電話帳記載の消去を依頼して5年以上経つが、いまだに徹底していないらしい。
 
一般的に作家などの自宅作業者が夜型になるのは、世間が寝静まった深夜ならこういう騒音に悩まされることがないからである。私は作家ではないが、多少やっかいな文章を読むのが仕事の一部なので、思考を中断されるのが最も困るのは作家先生と共通だ。
 
さて、外出先のことであるが、12月の相模原・明石巡業と並んで定例化しているテレコムセンター訪問だ。新橋から「ゆりかもめ」、というのはかなり面倒である。しかし、テレビ放送関係、IT関係の有力企業がここ10年ほどで新開地・お台場方面にゾロゾロ移転してしまったし、国際展示場でのイベントも(オーディオ関係もいくつか)あるので、このルートを利用しないというわけにはいかないのだ。
 
山手線からさらに乗り継ぐということで、ともかく時間がかかる。東京駅までならギリギリ1時間以内のところに住んでいるが、テレコムセンターまでということになると2時間をみなければならず、いつもならベッドに入る朝5時には起きなければならない。しかたがないので、夜中の3時ごろから何とか眠ろうとするが難しく、30分ほどウトウトしただけで出発。
 
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雨模様だったので、スカイツリーは半分以上、雲の中だった。
 
途中の車窓からスカイツリーが望めるので、パチリ。いまごろ電車内からスカイツリーを撮影しているとは・・・時流遅れというか、おのぼりさんというか。だからといって「珍しいわけじゃなくて、ブログの記事用なんですよ~」と周囲にことわるわけにもいかない。(^^;
 
通勤ラッシュを避けるため、終点浅草まで特急に乗って、ここから地下鉄で新橋に向かう。ここでも特急・スペーシアをパチリ。隣の“撮り鉄”とおぼしき若者は一眼レフを構えてサマになっているが、携帯使用のこちらは、カッコ悪し。背中に「あ~あ、どこから出てきたのか!」という冷たい視線を感じる。
 
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ブログ記事のため、恥をしのんで撮影。
 
訪問先の放送設備は、スピーカーがVOSS。当然アンプはVictorだが、全体のコントロール装置はSONYだった。会議室兼研修室の部屋は40畳程度か。それなりに広いが新建材のような内装で響きが汚れているのが気になった。この部屋にスピーカーを設置して聴こうとは思わんなぁなどと思いながら、天吊りのVOSSから流れる人の声を聴いていた。
 
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睡眠30分で一日のお勤めはつらかったが何とか持ちこたえて体力維持に妙な自信を持てたものの、帰途、秋葉原に寄り道する元気はさすがに残っていなかった。
 
※   ※   ※
 
1日おいて、16日の日曜は、ブロ友mottoさんが会長として活躍おられる「さいたまギターコンサートをきく会」の定例144回(凄い!)にお招きいただいたので、大喜びで浦和まで出かける。
 
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クラシックギター奏者には、京大や東工大といった難関校の
しかも原子物理学など、理系の秀才も多い。
理知的な印象の谷辺氏は東大卒である。
早くからその道一筋のピアノやヴァイオリン奏者と、
その点は事情を大きく異にしている。
末は学者か大臣かと期待した息子の思わぬ進路宣言で、
「どうしてギター弾きなんかに!?」と、泣いている親もいるに違いないが、
それほど、ギターの音は魅力的なのです、親御殿。
 
国家的視点に立てば、人材の損失と言えないこともないが、
国家の姿があいまいな今の日本では、「お国のために」の気概を持ちにくい。
 
この日の奏者谷辺昌央氏がドイツで学び、いくつもの国際コンクールで優勝している実力者であることは知っていたが、これまで聴く機会がなかった。
演奏は確実な技巧と気迫のこもった表現的アプローチによるもので、ギター音楽の素晴らしさを存分に味わうことができた。ブラボー!&mottoさんに大感謝!
 
 
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天井は細かく区画を分けて、埋め込み型の照明が設置されていた。
 
会場は「市民会館うらわ」のコンサートルーム。約100人ほどの収容スペースで天井が低めだったが、天井には音の反射を考慮した凹凸がつけてあり、エアボリュームの不足で詰まったような音になるのを避けていた。やはり、数日前の会議室とは響きが違う。
前半は閉まっていた舞台背面のカーテンを後半は取り去って演奏されたが、明らかに音が生きいきして音量が上がり、余韻もいっそうきれいに伸びるようになった。
天井といい、背面といい、演奏会場の音の処理の原則は自室のオーディオと変わらない。
 
名手が名器を奏でる生の音は滑らかでトゲがない。人工的なツルツル感やギラギラ感など微塵もなく、実態感に富んでいる。こういう自然な音をスピーカーから出したいものである。
 
クラシックギターの愛好者もオーディオ同様、圧倒的に熟年以上が多い。後ろから見た頭髪の様子は、真空管オーディオフェアのイベント会場と驚くほど似ていた。
 
まだまだ頑張りましょう、ご同輩!!

気になるあいつ~Tannoy Precision6.1

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同じ音ばかり聴いていると、いくら気に入っていても、少し違う音が聴きたくなるのは“音好き”、“オーディオ好き”の常ではあるまいか。
唯一絶対で動かしがたいスピーカーを所有している人は、アンプかプレーヤーに変化の要素を求めるが、新顔スピーカー(新品の意味ではありません)が大好きな私は、別のスピーカーを据えて、根本的に異なる音を出し、「うへぇ~、こりゃヒドイ」などと愚痴を言いつつ、それを自分流に飼いならしていくプロセスを楽しみたくなる。
 
スピーカーはとっくに打ち止めなので買えないが、オーディオ熱の維持に有効な「気になる」精神まで放棄しているわけではない。
 
目下のターゲットはこれ。「お手ごろタンノイがあったらいいな~」という願望にフィットする。そんな用途にはかつてのイートンも良いが、人気ゆえ市場価格が割高だ。
「お手ごろ」の意味は、どっしりした本妻さん(ウチでは一応スターリング)でなく、逢いたいときだけ逢える、とびきり可愛いお気に入りのガールフレンドといった位置づけだが、LS3/5Aよりもひと回りスケールの大きな音がしそうなサイズ、スターリングよりシャープに造形を描き出しそうな新しい技術投入などが大いに興味をそそり、鮮度の高い女性ヴォーカルや小編成のジャズなど聴き応えがありそうだ。美しいフォルムも魅力の一つ。
 
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 希望小売価格¥168,000(税込)
発売時期2012年9月
寸法:W(幅)  224mm  H(高さ)330mm  D(奥行) 257mm
重量(kg):7.30kg(1台)
 
(メーカーのカタログより)
Tannoy Precision(タンノイ プレシジョン)シリーズは、85年以上の歴史を誇る英国タンノイ社のスピーカー設計ノウハウと、現代最高レベルのクラフツマンシップを融合して生まれました。精密なディテール描写から、息を呑む怒涛のクライマックスまで、音楽の本質を見事に描き出すPrecisionは、音楽の心、魂を表現します。
ウーハー部にツインマグネットを採用し、タンノイの6インチ(150mm)同軸ユニット史上最もクリアでワイドレンジ、且つパワフルな新開発「Precisionデュアルコンセントリック」を採用。
側面を優雅にカーブさせたスリムで堅牢なエンクロージャーはタンノイ伝統の木工技術と音響エンジニアリングの結晶。透明感のある音色を際立たせます。2種類の仕上げ(ピアノブラック、ダークウォルナット突き板)は、いずれもプレミアムグロス(光沢)仕上げの美しい佇まいです。マグネット固定式グリルとプレーンなバッフル、磨き上げられたアルミパーツと控えめに刻まれたブランドロゴ。Precisionは、音楽の心、魂を心ゆくまで、贅沢に楽しめるプレミアムスピーカーです。

歌よりしゃべりが可愛い、Halie Loren

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青い影
 
Halie Loren嬢、デビュー作『They Oughta Write a song』(日本盤タイトルは『青い影』)に出逢い、その歌いぶりにコロリとなったのが3年ほど前のこと。

CDを記事にとりあげた直後、日本でのマーケティングを担当する関係者からその記事にコメントをいただき、同行してピアノを弾いているオジサン(CDでも伴奏しているMatt Trederのことだと思われる。彼のピアノはけっこう好きだ。)がオーディオフェチで、日本公演の行く先々のスタジオやJAZZクラブで、設置されているアンプやスピーカーを眺めたり触ったりしていると教えていただいた。オーディオブログということで、関連性を見つけてくださったのだろう。
 
以来、注目しつつも後続のアルバム『アフター・ダーク』では、散漫ともとれる選曲と高音を意識的に裏返す(というか上ずらせて抜くような)あの歌い方が鼻につき、歌の力があるのだから、もっと素直に歌った方が原曲と歌唱の両面の魅力が発揮できるのにと、いささか歯がゆい思いで眺めていた。
 
昨日終えた家人のコンサートの打ち上げの席で、前述の『They Oughta Write a song』に収録されているピート・シーガーの「My Rainbow Race」(アレンジがかっこいい)を、来年のプログラムにいれようかということで話が盛り上がり、あらためてHalie Lorenの動画をyoutubeで探していてぶつかったのが、次の投稿である。
 
 
ビジネス用とはいえ、笑顔を絶やさずに話す彼女はチャーミング。知性を感じさせる話し方にも好感がもてる。
この動画の後半には歌のシーンもあるが、会場が狭くPA音が飽和して、この記事を読んでくださる耳達者の皆様の鑑賞に耐える音ではない。演奏も途中で切れてしまうし。彼女が歌っている動画なら、他にもっと楽しめるものがたくさんアップされているのでそちらで。・・・と、肝心の歌(収録音)はいまいちながら、この動画の彼女は文句なしに可愛い。
豊かな胸元に引きつけられてしまう我が視線を恥じることはあるまい。男と女はそういう風に作られているのだから。ただし、手を伸ばしてもよいのはOKをもらってからであることを、ゆめゆめ忘れてはなるまい。

アンプを冷やす

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夏向きに発熱の少ないデジアンや消費電力の少ない100W以下のプリメイン(DENON PMA500)等を使う、などと言っておきながら、また、これらがそれぞれ悪くない音を聴かせるのに・・・Mingda MCA368-B902(真空管)とかLUX L-560(ピュアA級ドライブ)とか、格別熱いアンプでも鳴らしたくなってしまうのである。
 
なぜか?????
「オーディオは創造的行為である」という、どなたかがおっしゃった概念を持ってくるとスンナリ納得できてしまう。
つまり、オーディオ再生は、絵を描く、楽器を演奏するなどと同様に、他の誰とも同じではあり得ない自分だけの創造活動なのだ。CD(音源)やハード機器は、その素材にすぎない。とらえどころのない「再生音」こそがその人の生み出した創造的アウトプットである。
したがって、まったく同じ機器で構成されたシステムでも、2つとして同じ音はないと言われるのは、部屋などの環境の違いばかりではなく、根本的には鳴らす人の“感性”の違いに拠っている。
 
オーディオ装置による再生を絵を描く場合に置き替えてみよう。ふつうなら1枚が完成したら別の絵を描きたくなるだろう。静物画が好きで主な対象が果物なら、「みかん」「いちご」「ぶどう」と、移り変わる季節感にあふれた瑞々しさをとらえたくなる。こだわりがあってリンゴ以外は描かないと、たとえ対象を『リンゴ』に固定していても、光の当たり方、微妙な色の違いなど、前の絵とは異なる描き方になるだろう。直前の絵と寸分違わない絵を描き続けようとする人は、まずいない。
 
音楽の再生において、直前の再生音と同じ音を何度でも繰り返し出したいと考える人は、「音楽ファン」であって「オーディオファン」ではあるまい。求めているのは、音楽の感動である。もちろん、これはこれで立派な趣味であり、ときとしてオーディオファンも音楽ファンに変身するが、この両者はイコールではない。
 
オーディオファンは、「もう少し引き締まった低音を出したい」、「高音のヴェールをもう一枚はがせないか」などと思ってしまうのである。たとえ一瞬は「いい音が出ているなぁ。これ以上何が必要か」などと思っても、翌日には「さらに・・・」「もうちょっと・・・」の虫が騒ぎ出す。そうなると、アンプを換え、ケーブルを交換し・・・という嬉しい泥沼に自ら歩を進めることになる。
 
惚れぬいた女性(スピーカー)に、この方法でアプローチするのがオーディオの王道である。その女性の美しさを最大限に引き出すべく、光の量や方向を変化させてみる。肌の色をもっと健康的に輝かせたくて絵の具の配合に苦慮する。別のアンプ、プレーヤーの接続、さらにはアクセサリー類の導入がさしずめこれにあたる。
 
こういうのももちろん大いに楽しいが、気の向くままに、そのときの気分に合わせて行動するのがストレスのない精神的自由さ維持に最も良いと考えているので、私なら今日は風景、明日は動物、あさっては人物と多様な美しさに触れたい。そうなると、人物を固定してライティングの変化を付けていくというだけでは満足できない。対象そのものを変えたくなるのである。
 
昨日人物が座っていた椅子に子犬をのせてみる。うーむ、愛らしいではないか。どうやったら、この愛くるしさを感動のレベルまで持っていけるか。子犬とはすなわち小型スピーカーである。(笑)
 
とまあ、機器抱え込みの悪癖を正当化したところで、アンプ冷却のお話だ。
 
「悪くはないが、あのアンプだったらもっと・・・」と、熱くなるアンプを思い浮かべたらもうじっとしてはいられない。冬までお休みと思い、押入れの奥深くに押し込んだ真空管アンプを引っ張り出す。暖気運転を始めると、部屋がたちまち暑くなる。こんなにチンチンではアンプにも負担がかかるだろうなぁ。クーラーをかけて、電気火鉢を灯すとは、何たる矛盾。(拙宅のリビングはもっぱら自然空冷でめったにクーラーをつけないが)
 
そこで、アンプ用冷却ファンを導入することにした。パソコン用などを上手に流用したり、改作したりしている方もおられるが、そんな技術は持ち合わせないので、「静音」をキーワードに卓上ファンのたぐいを物色して次の2種を購入した。
本当は、熱帯地方のホテルの天井でゆっくり廻っている大型低速扇のようなものがあれば最も静かだと思うが、小さな羽根で一定の風量を確保しようとすると、最低限の風切り音は避けられない。それでも、ある程度の再生音があれば、ファンの音を意識することはないレベルである。
 
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右:山善(YAMAZEN) デスクファン YDS-J142(WH) ¥1,847
左:ドウシシャ 3電源(AC,USB,乾電池)デスクトップファン NPM-1081U ¥1,800
音は右のデスクファンの方がより小さい。
左のコンパクト扇は3電源が使い道を広げている。
いずれも、顔に当てる卓上扇が主な用途のようだが、
これからの季節は、アンプ冷却以外にも便利に使えそうだ。
 
これだけで、アンプの温度上昇がまったく違う。夏場の使用アンプの制約から少しだけ解放されたかな。

W(ダブル)777

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一昨日のことです。訪問者の累計欄が7777**となったのに気がついて、何とかオール「7」の瞬間を捕まえようと、パソコンの前で待機しました。(←バカらしいけど、楽しい瞬間でした)
 
7が6ケタ揃えば、スリーセブン(777)が二組。だからどうした・・・ということはないのですが、パチンコ愛好者ならずとも、けっこう気になる数字です。
 
これが、777778になってしまうと、そのありがたみが一瞬にして消滅してしまうので、株式のトレーダーのように、秒単位で画面を更新、無事にその瞬間を掴まえました。w(^0^)/
 
さて、私、Zジジイさんとともに、パチ愛好家を自称しておりますが、ここ数日、W777(ダブル・スリーセブン)のご利益か、ホールで有難い結果が。(^^;
 
棚ボタ資金なので、今回はオーディオでなくPCを新しくすることにしました。このところWinXPのネットアクセス時の動作が鈍くなり、そろそろかなぁと感じておりましたので、操作性が不評のWin8でなく、ダウングレードのWin7(任意に8にアップグレードできる)にしました。
PCの相場があまりに下がっていたので、仕事用のデスクトップに加え、オーディオ専用のノートPCも手配。消費者としてはありがたいものの、これでは、テレビ同様、PC商戦から撤退するメーカーが出るのもムリはないと思わずにはいられませんでした。

こんなん出ました~フリーズ警告

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このところネットの動きが少々重くなってきたので、PCの入れ替えを検討していることは書きましたが、昨日、以下のような警告窓が再三出てフリーズ寸前に。そのつど、<Ctrl+Alt+Delete>のおまじないで、IEを強制終了し、再立ち上げ。
 
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この件はeast_bredさんのところでも話題にされていたので、“春日部支部”限定かとも思いましたが(笑)、どうやらyahooブログの左上のPR窓を表示するのに難儀をしている様子なのです。
この欄が設定されてから、ブログ記事が開くのに2クッションくらいレスポンスが落ちました。8GBとか最大メモリを積んでいればそうしたことはないのでしょうが、Win7以降なら2GB、XPでは256MBなどというのが市販PCのデフォルトであったわけですから、横暴な自己都合と言われても仕方がない面はあるでしょう。
 
無償ブログ提供で一定シェアを押さえたら・・・・と計画的なビジネスステップなのでしょうが、静止画限定にするか、動画を導入するなら半分の大きさにして負荷を軽減するとか、何らかの配慮は欲しかったように思います。
 
この件とは別に、リンク先に飛ぶ際に時間がかかることが多くなったなど、XPがマイナーな存在になっていることを痛感することが増えたので、ハードを買い替え、近々Win7に全面移行します。
面倒な設定引越しも含めて、ソフトや周辺機器は準備済みです。
 
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歩数計を新調

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ますます高齢化が進み、老々介護の話題がマスコミにも度々登場しますが、やはり理想は亡くなる直前まで元気に活動する「ピンピンころり」(PPK)。周囲に負担をかけない形で、終末を迎えたいものです。
 
日本は長寿国とはいえ、亡くなる直前まで元気に動ける人の割合は残念ながらあまり多くないようです。
PPKを実現するための条件はいくつかあるようですが、丈夫な足腰と心肺機能の維持、また第二の心臓と言われる脚部からの血流を良くするためにも「ウォーキング」は、必須の要件になるようです。
 
日ごろから、エスカレーターに乗らず、階段を使うとか、クルマや自転車を避けて自分の足で歩くとか心がけてはいるものの、さらに前向きに“歩く”ことと向き合うために、ちょっとしたアイテムを導入することにしました。2000円前後の投資で健康になれるなら安いものです。
 
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左の「五街道」はSEIKOの歩数計。日本橋を基点にした江戸時代の五街道をどこまで歩いたかというゲーム性を持たせて、達成感を刺激するもの。日光街道の草加、越谷、粕壁(春日部)などはご近所感覚でなじみがありますし、熊谷、大宮、桶川など中仙道の宿場は、JRで通いなれた高崎線の駅名そのままです。
 
右の「平成の伊能忠敬」はYAMASAの万歩計。日本の海岸線の沿って歩くという想定で、北海道から九州まで、歩く距離に対応して日本のアウトラインが完成していくというもの。こちらは、忠敬自身以外にも水戸黄門などのキャラクターが登場して「しっかり歩け」とか言って励ましてくれるという、いっそうゲーム性の強いコンテンツで、ウォーキングを後押ししてくれます。
 
どちらも、距離や歩行時間など基本的なデータを蓄積して教えてくれますし、3Dセンサーを搭載しているので、昔のようにベルトに装着しなくとも、カバンの中に入れて持ち歩くだけでカウントしてくれます。
 
現状は、ウエストがメタボ判定の境界線である85cmジャストなので、これをなんとか80cm以下にしたいと、目標設定しました。
歩くぞ~。

アンプ2台がリハビリ中

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目新しい機器の増加がなく、オーディオ記事が減少中。(^^;
 
現状の音が気に入っているのと、昔憧れた機種はひととおり体験してしまったのに加えて、「6畳和室+押入れ」の保管スペースが一杯なため、新顔とのご対面は当分予定がない。
 
となると、話題は必然的に修理・メンテナンスへ。
古いのをたくさん抱えているので、この領域では話題も豊富だ。(笑)
 
本日はアンプ2種の動きをご紹介。
 
その1~LUXMAN SQ-38FD
 
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これは、2年ほど前に、はるか山陰のオーディオ店から購入したもの。長年愛好者の手元にあったらしく、20年近く前にメーカーメンテを受けたシールがリアパネルに貼られている。格別なノイズは出ていないものの、ボリューム最小でもわずかに再生音が漏れている状態。内部のアースが完全ではなくなっているかも。音は堂々として、奥行き情報をよく伝える。つなぎで鳴らしていたサンスイα607が上澄みで平面的な音に聴こえてしまったのは、さすがはラックスの38というべきか。ただ、雰囲気はあるが、輪郭はやや甘め。
いちおう「完動品」とうたわれていたが、最近メンテナンスをしたわけではないようだし、価格も抑え目だったので、鵜呑みにはできない。元々こういう傾向の音ではあるのだろうが、コンデンサーの劣化もかぶってきているのでは・・・という疑念を抱き続けてきた。
 
そこで、皆様よくご存知の九州のアンプの達人に健康診断と必要なリハビリを相談したのが1年前のこと。38に対する深い造詣と豊富な手術歴を存じ上げていたので、迷わず相談したのだが、現実の名医同様こちらも順番待ちの列が長~く、1年越しで受け入れ許可が出たので、早速送らせていただいた。
修復成って、達人の承認が降りたら、リハビリ後の音レポもする予定である。ただ、相談殺到で達人に迷惑がかかるといけないので、事は慎重を期すべしと思っている。
 
その2~Victor P-L10
 
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こちらは、今年HiFi堂から購入したもの。過日記事にしたように、操作時、ボリュームからガリが発生していた。中古だし、実用上は問題ないが、ともかく1年保証の対象になるかどうか相談したところ、「一度見せてください」と、ていねいな対応をいただいたのは既報の通り。
これで、気持ちが納得してしまったのと、通電を続けていると症状が軽減されていくので、そのまま使い続けていたものである。だが、いったん電源を落とすとガリも大きくなるので、最悪、音が出なくなることも心配される。保証があるうちに一度見せておこうということで、今回購入店に預けてみることにした。
 
こういう場合、送料は発送元負担(相互が片道負担)も多いが、HiFi堂は「着払い」と言ってくれたのは、小さなことだが嬉しい。「保証」とあるので、当然と思うかもしれないが、ユーズド品の場合、「新品のメーカー保証」と同レベルの保証をしてくれるところは多くない。
到着連絡と共に、ガリ発生の確認もした旨のメールが来てやれやれ。「当方では確認できません」などと言われると、重い機器を受けたり送ったり、けっこう面倒なのである。
 
このアンプ、YAMAHA/C2aとは好対照の豊潤さと、アナログのMM、MCポジションがそれぞれ良いのとで、所有する喜びをもたらしてくれるアンプの一つ。戻ってきたら、組み合わせる機器を選びつつ、ていねいに鳴らしてやりたいものである。

悲惨な48時間~どうしたNTT

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うらめしや、NTT殿!!
 
 
(おわび)
現在、回線(光Bフレッツ)不調のため自宅パソコンがネットに出られません。そのため、ブログの返コメ、更新がとどこおっております。
現在、ネットカフェにてアクセスしております。通常のメアドは使えませんので、ブロ友のみなさまからのご連絡事項は、ゲスブ欄にて通信をお願いいたします。m(_ _)m
 
→たった今、復帰しました。顛末は以下に。(11日14時)
→ネットカフェは、初めて使ったのですが、けっこう便利。簡便なノートPCかと思いきや、地元企業である「マウスコンピュータ」製のしっかりしたデスクトップ機が稼動しておりました。フリードリング飲み放題、最新コミック完備の環境は、割安な使用料金と合わせて、魅力的。こういうことを知りえたのは、今回の騒動の唯一の収穫だったかな。
 
7月9日未明、仕事中に突然ネット回線が切断されてしまった。
現在の仕事は、ネット上のクローズドサイトに交付されているIDとパスワードの認証を受けてアクセスし、処理に当たるというものであるから、ネットがつながらないとどうしようもない。
当日は締め切りの日だったので、朝を待って相手方に電話を入れ、設定をノートパソコンに移したものをネットカフェに持ち込んで何とか対応した。
 
あらためて自宅の機器=NTTから購入した形のモデム(VH-100)の状況(ランプの点滅など)を見ると、どうも光回線がきちんと通っていないようだ。一昨年も同様の不具合が生じ、そのときは、てっきり自前のルーターが故障したのかと思い、設定をいじり、ルーターを新しく買い換えたあげくに、おおもとの回線不良に行き着いたのだった。
であるから、今回は初めから回線を疑った。ところが、
NTTのフレッツ光の故障窓口(4箇所ほど別の窓口)の電話がまったくつながらない。
どのルートからアプローチしても、「埼玉県の一部地域が、落雷のためつながりにくくなっています」というアナウンステープが流れ、「このまま待つか、後ほどかけ直すかしてほしい」という結論を押し付けてくるのだ。当然、“このまま待つ”を選択して待つこと30分。状況は変わらず。1時間後、3時間後、も同様。
電話がつながらなくては状況もわからないので、ネット回線でなく一般加入電話の故障窓口にかけてみるが、ここでも同じ対応。図書館に出かけたついでに、西武百貨店(今年になってから、ロビンソン百貨店が同じIYホールディングスの西武になった)のそばにあるNTTの営業所をたずねると、なんと建物が「テナント募集」に。管理はNTT系列の不動産会社になっていたので、売却したわけではないようだが、ある程度の規模のある営業所が閉鎖(移転か)とは、珍しい。
こんなこともあって、何だか近未来SFのように、NTTの機能が壊滅状態にあるかのような印象すら受けたが、電話回線は異常なしなので世の中を騒がすようなニュースになっているわけでもないようだ。
 
さすがに、コミュニケーションがとれなくては手のうちようがないので、今日は最寄のNTTに乗り込んで実情確認をする予定。対応次第では、回線サービス業者見直しもやむなしと思いつめたものの、原因が回線なのかNTTのVDSL機器(モデム)なのか、はたまたそれ以降の自分で設置した無線ルーターなのか、原因の所在だけはおさえないと、前回同様攻めどころを間違う。
 
(今朝の対応で何とか光明が)
そこで最後の手段で、「お客様相談センター」にお困りごととして電話をすると、なんと女性のオペレーターが出た。NTT各所に何度かけても自動切換えのテープばかりだったから、人と話したのは3日ぶりで信じられない思い。
ただし、「この電話は録音させていただいています」というメッセージが流れるのは、なんか嫌な感じだ。言った言わないの問題より脅迫や暴言電話対策と思われる。
 
事情を話して「2日も仕事ができない」というと、「折り返し、担当者から連絡いたします」とのことで、待つこと30分。登録情報を元に、NTT側で回線の状態チェック。どうやら、NTTの設置装置までの信号に異常はないもようでヤレヤレ。あとは、こちらサイドの自助努力で回復可能とのことで、電話を通じてネットワークの再構築。
参考書片手に何時間もチャレンジして、改善の兆しがつかめなかったのだが、さすがに専任のプロ。「~のチェックをはずしてみて」とか、参考書にないポイントの指摘があり、何とか新規購入のWin7パソコンで通信ネットワークが回復した。
ともかくネットに出られないことには対処作業中に「最新のドライバーにアップデート」とか、ダイアログの指示が表示されても対応できないので、手詰まりになり本当に困った。
 
で、結局のところ原因は何だったかと言えば、落雷による過電流というか、信号ラインに不当な負荷がかかったため、つながっていたモデム、ルーター、通信システムの設定がズタズタになったということのようである。これでは修復手続きが進まないわけだ。
 
使っていたルーターは初期値に戻すリセットボタンも働かなくなったため廃棄。新しいパソコンをNTTモデムに直結してまっさらの状態から通信ネットワークを設定して基盤を確保。新しいルーターを用意し、家庭内への通信網分配は次のステップとして行うことにした。
この追加文章は使い慣れたXPパソコンで書いている。ようやく、現状を回復したわけである。
 
ネット社会の今日、ネットが切断されると実に心細いというか、世の中から隔離されてしまった感がある。もちろん、ネットなど自宅ではやらないという人も少なからずいるので、私がネットに頼りすぎているのだとは思うが、「仕事」「業務連絡」「買い物」「支払い」「情報収集」これらすべてがネット経由である。
 
最後に、不可抗力の落雷はしかたがないが、まったく外部からの接触ができず状況確認ができなかったNTTの体制は大いに問題だと思われる。夜間は留守電に吹き込む形で翌日連絡をくれるというルールもあったはずだが、その録音システムにアクセスする前に「掛け直せ」というテープで電話が切られたことが一度や二度ではなかった。かつてより電話対応の時間帯も縮小され、3日目に至ってもオペレーターと話せないという状況は改善されていなかった。かつての公社時代より明らかに効率主義で、職員もサラリーマン化しているのだろう。
 
たとえば医療など、ネットで重要な情報交換をしていた方など、どれだけ不自由したことか。場合によっては人命をおびやかされた人がいるかもしれない。
緊急性の高い事案を抱えている人には、アクセスできるルートをお知らせするとか、より自覚のある対応を求めたい。いまやネット環境は不可欠の社会的インフラなのだから。

『外盤A級セレクション』 復刊

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長岡さんの「外盤A級セレクション」(1)が復刊した。中古市場での高値取引が復刻のヒントになったのだろうか。オーディオ専門誌には厳しい時代であるから、わずかなビジネスチャンスも見逃せないということかもしれないが、過去の遺産にすがっているだけでは新たな需要の掘り起こしは難しいだろう。
 
同書は、アナログLPを対象にした内容であったが、今回は時代に即してCD・SACDのサンプラーが付いている。つまり、もうアナログは捨てた、という人でもCD化された名音源をチェックすることができることになる。
 
私も本書のオリジナルを持っていたはずだが、どこかに埋もれてしまって久しく目にしていない。内容は約100枚の優秀録音盤が紹介されたもの。今回の内容は、まったく同じものだそうなので、所有しておられる方が買い直す必要はないだろう。サンプラーだけがちょっと気になるが、しょせんサンプラーはサンプラー。
 
長岡さんの名声は聞き及んでいるが、生まれた時代が少し遅かったとか、ファンだったがこの本は持っていなかったという人が、久々に長岡節を堪能するには良い本だと思う。音源のレビューのついでに社会風刺に筆が及ぶところが、好きな人にはたまらない。
 
クラシックが中心で、しかも有名曲は少ないのが特徴か。そういう意味では、自分の行動様式では触れることのない音楽や超絶録音に触れる貴重な情報源だという見方もできる。 
 
赤と黒を基調にした装丁はなかなか垢抜けたもので、ダブっても買ってみようかと思わないでもないが、その前に積み上げたダンボールを解体して捨てるものを決めるついでに見つけ出すのが真っ当な生き方(笑)だと思うことにした。
 
本を買い足す前に、ともかく、「本」「音源=CD・LP」「映画のDVD」「オーディオ機器」が居住区の半分以上を占拠する異常事態を改善してやらないと家族が可哀想だということにあらためて思い至った。ただでさえ狭い集合住宅なのに。
 
▄█▀█● まことに申し訳ないことである。

気になるアイツ~進化したスーパースワン

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長岡さん関連でもう一本。上の進化系スーパースワンが今回の気になるアイツ。
夏風邪にやられて数日ダウンしていたので、ブログもままなりませんでした。ですので、久々の1日2記事アップです。(^^;
 
いつもは、「ノドがかさかさしてきた。怪しい!」という段階で、混雑する内科を避け、耳鼻咽喉科の医院に行くというZさんに伝授されたウラわざで早期対応し、重症化をさけてきたのですが、今回はそうした対応のかいもなく発熱、ノドより深い胸からの咳に至り、何年かぶりにおとなしく寝ている(安静)状態に陥りました。
 
近所には耳鼻咽喉科の医院が2つあり、1つは60代と見られる老医師で30年以上前からある医院。もうひとつは、医療モールとかいう名称の新しいビルに、内科や形成外科、歯科などと共にテナントとして入居している30代の医師。こちらは開院して3年程度。
医療モールの歯科を利用しているので、そちらの耳鼻咽喉科も利用したことがあるのですが、診察室が明るく、設備も最新。ただ、こども連れのママが多く、待ち時間は長いです。で、応援の意図も込めて2回目からは、老医師の方へ。
こちらも、かつては盛況だったようですが、ライバルに患者を奪われた形で、いつ行っても気の毒なくらい閑散としています。医師も無愛想で「どうしました」「エーっと言ってみて」と鼻腔とノドを手順どおり消毒して診察終了。あとは、噴霧装置の前に数分座るだけ。30分もあれば、調剤薬局からの処方薬の受け取りまですべてが終了します。面倒くさがりな当方に、この簡便さがありがたい。
 
今回の症状もいつもと変わらず鼻水、ノドの痛みで始まったものですが、暑さで免疫力が弱体化していたのか、いつもなら治療後は症状が軽くなるはずなのに、どんどん進行し、行くところまで行かないと快方に向かわないという感じでした。
 
肝心のスピーカーの話題です。昨夜からようやく“咳き込むこともなく眠れる”ようになり、こうなれば快復は時間の問題で、ネットを徘徊して、youtubeで写真の製品に出会いました。ベースとなるこの長岡作品の良さは聞き及んでいますが、どうしても自作品むき出しのあの形状をリビングに置く気になれませんでした。ですが、木工が専門だというこの作品の製作者さんのものは仕上がりが素晴らしく、ネックの質感など楽器(ギター)そのもので、たまりません。
 
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http://youtu.be/BoFZUxl4sV4 ←動画で美しく紹介されています。
 
youtubeでの動画だけでは、音までは判断できませんが、バランスは悪くなさそう。この製品のサポーターと思われる動画をアップされた方のブログへ到達すると、スワンのユーザーさんでいらっしゃるflattwinさんの、だいぶ以前の書き込みがありました。さすがに、広く情報収集されていると感心。
 
価格は問い合わせに答えていただく形の注文生産のようですが、この工芸品的仕上がりは、置くべきところに置いたらかっこ良いだろうなぁとため息の出るものでした。
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