目新しい機器の増加がなく、オーディオ記事が減少中。(^^;
現状の音が気に入っているのと、昔憧れた機種はひととおり体験してしまったのに加えて、「6畳和室+押入れ」の保管スペースが一杯なため、新顔とのご対面は当分予定がない。
となると、話題は必然的に修理・メンテナンスへ。
古いのをたくさん抱えているので、この領域では話題も豊富だ。(笑)
本日はアンプ2種の動きをご紹介。
その1~LUXMAN SQ-38FD
これは、2年ほど前に、はるか山陰のオーディオ店から購入したもの。長年愛好者の手元にあったらしく、20年近く前にメーカーメンテを受けたシールがリアパネルに貼られている。格別なノイズは出ていないものの、ボリューム最小でもわずかに再生音が漏れている状態。内部のアースが完全ではなくなっているかも。音は堂々として、奥行き情報をよく伝える。つなぎで鳴らしていたサンスイα607が上澄みで平面的な音に聴こえてしまったのは、さすがはラックスの38というべきか。ただ、雰囲気はあるが、輪郭はやや甘め。
いちおう「完動品」とうたわれていたが、最近メンテナンスをしたわけではないようだし、価格も抑え目だったので、鵜呑みにはできない。元々こういう傾向の音ではあるのだろうが、コンデンサーの劣化もかぶってきているのでは・・・という疑念を抱き続けてきた。
そこで、皆様よくご存知の九州のアンプの達人に健康診断と必要なリハビリを相談したのが1年前のこと。38に対する深い造詣と豊富な手術歴を存じ上げていたので、迷わず相談したのだが、現実の名医同様こちらも順番待ちの列が長~く、1年越しで受け入れ許可が出たので、早速送らせていただいた。
修復成って、達人の承認が降りたら、リハビリ後の音レポもする予定である。ただ、相談殺到で達人に迷惑がかかるといけないので、事は慎重を期すべしと思っている。
その2~Victor P-L10
こちらは、今年HiFi堂から購入したもの。過日記事にしたように、操作時、ボリュームからガリが発生していた。中古だし、実用上は問題ないが、ともかく1年保証の対象になるかどうか相談したところ、「一度見せてください」と、ていねいな対応をいただいたのは既報の通り。
これで、気持ちが納得してしまったのと、通電を続けていると症状が軽減されていくので、そのまま使い続けていたものである。だが、いったん電源を落とすとガリも大きくなるので、最悪、音が出なくなることも心配される。保証があるうちに一度見せておこうということで、今回購入店に預けてみることにした。
こういう場合、送料は発送元負担(相互が片道負担)も多いが、HiFi堂は「着払い」と言ってくれたのは、小さなことだが嬉しい。「保証」とあるので、当然と思うかもしれないが、ユーズド品の場合、「新品のメーカー保証」と同レベルの保証をしてくれるところは多くない。
到着連絡と共に、ガリ発生の確認もした旨のメールが来てやれやれ。「当方では確認できません」などと言われると、重い機器を受けたり送ったり、けっこう面倒なのである。
このアンプ、YAMAHA/C2aとは好対照の豊潤さと、アナログのMM、MCポジションがそれぞれ良いのとで、所有する喜びをもたらしてくれるアンプの一つ。戻ってきたら、組み合わせる機器を選びつつ、ていねいに鳴らしてやりたいものである。